先日、9月20日(水)に第二回(6ヶ月目研修)を行いました。今回は「感染予防」と
「咀嚼・嚥下機能の理解」について実施しました。
研修に使用させていただいている書籍が澤口裕二先生(北海道士別市病院 医師)著書
「アウェアネス介助論」です。
上巻は「解剖学・生理学と基礎的理解」、下巻は「接触と動きの介助の実際」上下巻で
なんと1500ページというボリュームです。医師が書いた本ですが、訓練という視点ではなく介助(動きの支援)として書かれた本です。
本の中には、体験を通して感じとることで体の構造を確認したり、どのように動くのかが介護者に分かりやすく説明してあります。
例えば、嚥下に関係する解剖では
「実験」と題して口の中を舌で探るとあり
静かに座り、目を閉じて口の中を舌で探って下さい。
口の中の空間はどこからどこまででしょうか?
27章「嚥下と食事の動きの支援」p1364より
咀嚼・嚥下の機能の理解は解剖学を履修していない方々にとっては理解が難しいですが、
「アウェアネス介助論」を通して学ぶことで単なる座学ではなく、
自分のカラダをどう感じるか、相手をどう感じるかを知るきっかけになります。
介助する相手を理解するためには、自分自身のカラダの理解が役に立ちます。
教科書は自分自身のカラダの中にあります。著者自らの体験学習を指導しています。
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